内容説明
先住民の歴史から調査を続けるペインターたちと、アメリカ建国の歴史から調査を続けるグレイたち。彼らが探すのは、あらゆるものを粉末へと分解してしまう「大いなる秘薬」―古代のナノテクノロジー技術から生まれた物質が大量に貯蔵されている場所。アイスランドでの爆発により、新たにニュートリノが放出され、次の爆発へのカウントダウンが始まる。金でできた地図からグレイは物質の貯蔵場所を突き止める。そこは考えられる限りで最悪の場所だった。アイスランドの百倍以上の規模と予想される爆発によってその地の火山が噴火すれば、全世界に壊滅的な被害が及ぶ。ペインターとグレイは、人類滅亡へのカウントダウンを止めることができるのか?そして、ギルドに関して驚愕の事実が明らかになる。
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
1961年、イリノイ州生まれ。ミズーリ大学で獣医学の博士号を取得後、カリフォルニア州サクラメントで獣医を開業。1990年代後半から作家としての活動を始める
桑田健[クワタタケシ]
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
124
スーパーカミオカンデはもっと活躍するかと思ったが途中退場。失われたユダヤ10支族の謎が解き明かされる?今回は地球の危機なのだ。何と一時休戦?してギルドとの共同作戦まで行われる。ロリンズもよくこれだけアイデアがわいてくるものだ。敵キャラの最期も感動的だ。余韻を残し、続きを期待させて終結。
KAZOO
66
後半は物語が一気に加速していく感じでした。よく勉強している作家であるといつも感じいっています。最後は当然正義は勝つ状態で安心してしかも様々なことを勉強できるので飽きがこないのでしょう。まだ訳されていないものが3作あるようで今後も楽しみです。2015/01/12
トムトム
43
危機一髪の連続でスラスラ読めます。登場人物が行動をともにした異性にすぐキュンキュンする。これが吊り橋効果ってやつか!ガサツな筋肉馬鹿として登場したコワルスキーというキャラが、だんだんキュートでいいヤツになってきています。今のところ、コワルスキーが一番好き!2020/03/10
ももすけ
38
下巻も相変わらずスリル満点。よくぞこれだけ、毎回危機的な状況に陥ると思う。最大の敵、ギルドの正体が見えてきそう。 ナノテクノロジーとの闘い、そして何とか食い止めた後の悲劇。 チームの行く末に今後は注目です。2021/12/19
キムチ
31
シリーズはどんどん盛り上がって行く(ファンの間で)歴史のうねりの深さが肝に入る。一端、探検モノの様相を示す展開が後半3割でスクリーンに広がるスペクタクルの様相を呈す!合衆国の歴史は浅い、単なる通過点に過ぎぬ、欧の連綿たる家系、その中の選ばれたる一族が秘そのものでありノベルとの一線が劃せない。姿を現した結社!テンプル騎士団、そして独立宣言に署名しなかった5人の名前の中から浮かび上がった文字、ゲント。読み変えてギャント、何と歴代大統領の一人だった。広大なストーリーの一方語られる個の世界。その対比が面白さを増す2015/03/15