内容説明
江戸後期、日本の識字率は世界一!?教訓本や滑稽本から料理本にかわら版まで。好奇心旺盛な庶民に人気だった書物をわかりやすい現代語訳でお届け。
目次
教訓本 鄙都言種
滑稽本 大学笑句
健康本 婬事養生解
随筆 瓦礫雑考
料理本 魚類精進早見献立帳
錦絵 近世水滸伝(金看板伽羅五郎 松本錦舛)
錦絵 近世水滸伝(銚子の五郎造 片岡仁左衛門)
広告チラシ 登龍丸 売薬
広告チラシ 曲亭馬琴著 雅俗要文
かわら版 文政の大火
著者等紹介
内藤久男[ナイトウヒサオ]
1951年東京都生まれ。1975年日本大学大学院卒業。(一財)社会通信教育協会生涯学習2級インストラクター(古文書)。(公財)日本美術刀剣保存協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わ!
2
江戸時代の本の中でも、現代の学校で教わる古典と呼ばれる様な有名な本ではなく、江戸時代の庶民が読んだであろう、教訓本、滑稽本、料理本、錦絵、かわら版など12冊を現代語訳して載せています。「瓦礫雑考」と題したウンチク話の随筆が、とても話が横道にそれる随筆で、例えば「十徳」と呼ばれる着物の話から始まって、宮本武蔵の話や巌流島の名前の由来など、次々に話題が移って行きます。江戸時代ではこんな話のまとめ方が主流だったのかもしれません。様々な本を読むことで、江戸時代の常識というものが、少しだけ見えたような気がします。2024/01/17
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