内容説明
日本を代表する社会派映画監督。戦中・戦後の日本に起きた問題を捉え、人物を真摯に描き続けた作家性を問い直す。
目次
1 作家論(特別寄稿 熊井啓監督について;作家論 ただ憧れを知る者だけが;ヒストリー 「柔らかい切腹」自伝的熊井啓論)
作品論(作品論『帝銀事件 死刑囚』;作品論『日本列島』;作品論『黒部の太陽』 ほか)
3 芸術論(インタビュー 竹内公一 熊井啓・木村威夫コンビの創作の秘密;対談 奥田瑛二×伊藤弘了「熊井学校」で日本映画のいいところを学ばせてもらった;インタビュー 石野憲助 私は熊井組最後のプロデューサーです。)
著者等紹介
奥田瑛二[オクダエイジ]
俳優・映画監督。1950年、愛知県生まれ。1979年、映画『もっとしなやかにもっとしたたかに』で初主演。熊井啓監督作品では1986年『海と毒薬』で毎日映画コンクール男優主演賞、1989年『千利休 本覺坊遺文』で日本アカデミー主演男優賞を受賞。1994年『棒の哀しみ』でキネマ旬報、ブルーリボン賞など8つの主演男優賞を受賞する。また、2001年には映画『少女―an adolescent』を初監督。同作はヴェネチア映画祭他多くの映画祭から招待を受け、第17回パリ映画祭、第16回AFI映画祭でグランプリを受賞。06年『長い散歩』は第30回モントリオール世界映画祭グランプリ・国際批評家連盟賞・エキュメニック賞の三冠を受賞するなど、監督としても高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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