内容説明
独自の茶風を打ち立てた大数寄者。三井物産の設立に関わり、巨大な財力で明治・大正期に流出した古美術品を蒐集。国宝絵画を分割し、名物や仏教美術を茶席で披露、各界名士に茶の湯を流行させるなど、壮大なスケールの茶風を展開した。
目次
序章
第1章 益田鈍翁の茶友たち(鈍翁の茶客;茶客のネットワーク ほか)
第2章 益田鈍翁と大師会(大師会の立ち上げ;茶席の開席者の検討 ほか)
第3章 益田鈍翁と茶の湯(茶の湯の舞台;茶道具データベース ほか)
第4章 益田鈍翁の懐石(懐石データベース;「食物博士益田鈍翁」 ほか)
第5章 益田鈍翁と美術品(道具類の入手;三十六歌仙絵巻の分割 ほか)
著者等紹介
齋藤康彦[サイトウヤスヒコ]
1947年生まれ。山梨大学教育学部卒業、東京教育大学大学院修士課程修了、筑波大学大学院博士課程単位取得満期退学。山梨大学教育学部講師、助教授、教授を歴任。2013年退官、山梨大学名誉教授。専門は近代日本経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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