内容説明
コペルニクスになり損ねて招いた不毛な汽水域。荒廃水域唯一の回復策は汽水域水産業の世界的拠点化。
目次
第1部 平成31年度(令和元年)中海・宍道湖調査結果(平成31年度(令和元年;2019年)の調査
実施計画
調査結果
観察・調査結果の整理と検討
測定結果の考察
調査結果のまとめ)
第2部 宍道湖・中海の水産環境調査を顧みて(一般人の立場から調査してきたこと;中海の異常な水産環境が突き動かしたもの;中海水域の環境回復と展望;淡水化干拓工事以前の中海;斐伊川水系の稀有な強みと三大特質;中海の水産環境再生には環境回復検証システムの構築が必要である)
第3部 神戸川水系の環境破壊と再生について(神戸川水系水産環境破壊のプロローグ;神戸川水系水産環境破壊の経過;大社湾沿岸漁業と地域社会に与えた被害)
第4部 水際の水生環境破壊の疑問について(オーラルヒストリーとは何か;第一回オーラルヒストリー実行委員会;オーラルヒストリーの調査;あとがき)
付属資料
著者等紹介
宮澤成緒[ミヤザワシゲオ]
昭和8年九州小倉市で生まれる。1歳から小学校5年生まで大阪市で暮らす。昭和20年2月太平洋戦争の戦災で母の故郷島根県簸川郡西浜村(現出雲市湖陵町)に疎開し転入。小学校、中学校、松江職業補導所、松江工業高校(二部)、東京理科大学理学部(二部中退)。昭和34年佐藤造機(現三菱農機)入社。平成6年定年退職、同年4月三菱ふそう山陰営業所入社、平成11年6月同社定年退職。50歳後半から趣味の山歩きに魅せられ、国内のほか海外も経験。平成14年末、山歩きの有志と「ハイキングサークルあけぼの会」を創立、代表として会員と共に活動。このほか松江市内の街づくりの会、「中海水域の自然再生センター中海漁業の振興を考える会」などに参加。平成24年11月、自宅に「水辺環境研究所」を開設。独自で水際の水生動物の観察調査を始める。平成25年4月より島根大学汽水域外部研究協力員として活動。この結果を取りまとめたものが今回の出版のベースとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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