内容説明
中国統一における実務上の立役者である一方、冷酷非道の宰相として伝えられる李斯。その生涯を辿り、詳細な分析と冷静な考察から、中央集権国家の嚆矢である「秦帝国」の実像に迫る研究書。
目次
秦という国
『史記』の「李斯列伝」
李斯の生涯に関する他の史料
「李斯列伝」の批判的研究
秦の始皇帝と李斯
帝国の概念
封建制の廃止
文字の統一
李斯その他の政策
李斯の思想的な背景〔ほか〕
著者等紹介
ボッデ,ダーク[ボッデ,ダーク]
ペンシルバニア大学中国学科教授
町谷美夫[マチヤヨシオ]
1946年東京生まれ。青山学院大学第二英米文学部卒業。米国出版社の在日外資系代理店勤務を経て香港とアメリカに遊学。1993年に、科挙廃止と清朝その後の宮吏登用制度を扱った英語論文、“The End of the Examination System and Dynastic Recruitment in 1905~1911”をカンサス大学(The University of Kansas,Lawrence)東アジア言語文化学部に提出し、同学部より中国文化修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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