内容説明
“近代建築の巨人”伊東忠太と夥しい書簡を交わし、“明治の文豪”幸田露伴の小説のモデルにもなり、エルトゥールル号遭難事件を機に国交のなかったオスマン帝国皇帝に日本文化を伝えた山田寅次郎。明治・大正・昭和を豪快に生きた寅次郎的人生の楽しみ方とは。
目次
第1部 山田寅次郎の生涯と事業(海を渡った祖父・山田寅次郎;山田寅次郎の軌跡―日本・トルコ関係史の一側面;山田寅次郎とトルコ・タバコ;茶道宗〓(へん)流山田宗有)
第2部 山田寅次郎と幸田露伴・伊東忠太・大谷光瑞(山田寅次郎と幸田露伴―若き日の交遊;伊東忠太のオスマン帝国旅行と山田寅次郎;山田寅次郎と大谷光瑞―日本とトルコの初期関係史における両者の役割)