内容説明
「日本一の兵」真田信繁(幸村)の祖父幸綱と父昌幸、大坂夏の陣で討死した小笠原秀政の祖父長時、同陣で奮戦し重傷を負った保科正貞の祖父正俊、甲斐武田氏最後の主武田勝頼の祖父諏方頼重、武田氏滅亡の遠因となった信玄の婿木曽義昌、信玄を二度も破った真田氏と並ぶ強将村上義清、豊臣姓を受けた須田満親等14名の伝記の決定版!
目次
第1章 神の血筋―諏方頼重
第2章 信濃守護の系譜―小笠原長時
第3章 二度も信玄を破る―村上義清
第4章 信玄を支える―真田幸綱
第5章 表裏比興の者―真田昌幸
第6章 武田氏を滅亡に追い込む―木曽義昌
第7章 武田氏滅亡と地域領主たち
著者等紹介
笹本正治[ササモトショウジ]
1951年山梨県生まれ。1977年名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了。信州大学人文学部教授。博士(歴史学・名古屋大学)。信州大学副学長(同大学附属図書館長・地域戦略センター長兼務)を経て、2016年4月から長野県立歴史館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roatsu
16
信濃四大将と呼ばれる諏訪、小笠原、村上、木曾各氏の主に天文から天正の頃までの戦国期の動向を、彼らが否応なく直面した信玄・勝頼率いる甲斐武田氏という巨大な地域権力の覇業との関わりを通じて紐解く労作。また、武田家に仕え重臣となった真田幸綱、その息子であり主家滅亡の動乱を経て近世大名へと飛躍する道筋をつけた表裏比興の英雄・真田昌幸の実像にも迫る。久しぶりに真田丸のテーマが頭の中に流れてしまった。取り上げる武将の順に武田の信濃進出の時系列が整理され、各章での印象深い記述が次章の武将の事績に繋がるようになっている書2020/04/15