内容説明
貴族の三男坊として転生し、異世界で育ったリベルト。何不自由なく暮らしていたが、現代知識で才を発揮してしまったことで、家督争いの危険有りと判断されてしまう。この世界は平和そのもので、貴族たちは争い事を好まない。自然と、跡継ぎも平穏に選ぶようになっていて、下剋上の可能性がある者は、『リゾート』と呼ばれる遠く離れた南の島へと送られてしまうのだ。家を追い出され、島暮らしを命じられたリベルトだったが、到着したそこは、想像とはまったく違っていた。リゾートというその名の通りの理想的な環境があり、水着美女が街中に溢れていたのだ。そこで、幼いころから知る女性・ラセリアとも再会し、彼の専属メイドだという彼女と暮らし始めたことで、リベルトのハーレム生活が始まった。息苦しい貴族社会を離れ、楽園を満喫するのは、リベルトだけではない。管理人だというルチノや、南国大好きなエンデッタとも毎日のように楽しむことができた。まるで自分たちを堕落させようとするかのように、何もかもが至れり尽くせりなこの島で、彼女たちとの交流が、リベルトの未来を左右し始めて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
水着というのは、セクシーなデザインは勿論の事、凡庸なデザインであっても、「女性性」を高め、フェロモンを放出させ、それに引き寄せられるアイテムなんだろうね。幼少時から今に至るまでも、リアルな自分もそれは変わらない。2020/03/18
えすてい
7
リゾートって、南欧のイメージが浮かぶ。地中海やエーゲ海とか。貴族の流刑地として、温暖な南欧のどこかの島のイメージ。2020/09/09
えすてい
7
貴族というのは人生の勝ち組だと思われるだろう。階級社会では貴族はさまざまな特権に与っている。貴族階級でないものは生涯にわたって身分・階級の違いを嫌というほど舐めさせられるのは昔から変わらない。しかし、貴族は貴族で決して「楽じゃない」だろう。常にメンツを重んじ、そのためには個人よりもお家の体面を繕うことが大事で、結婚もお家と爵位の格がものをいう。史実では貴族も結構借金だらけだったという。だから「賭博者」などの作品も書かれたのだろう。借金だらけの貧乏貴族が破産したら、それはそれで身の破滅だったに違いない。2020/03/13
えすてい
7
読んでて「ベーシックインカム」という言葉を思い出すのに時間がかかった。ベーシックインカムが支給され生活に困らない貴族専用の「流刑地」である「リゾート」。ところで、今日は年上おねーさんの水着ということで、小学生時代のある大事な想い出を思い起こした。自分にとっては生涯忘れられない綺麗な水着のおねーさんとの想い出である。この本はそんなことを改めて思い起こしてくれた。その面においては「損はない」一冊だ。2020/03/04
えすてい
7
島流しを食らった「リゾート」の住民全員が露出度の高い水着で生活するも、子作りの意志はない社会。結婚しても、それはイチャラブH生活を送るため。家庭構築は二の次なのかな。「流刑地」のような位置づけであるが故、「家庭構築」よりも、元の世界での煩わしさを忘れ去らせるための生活で心身を癒していくのだろうか。2020/02/29