出版社内容情報
ニャるほど!言葉って人間の歴史だったのか!
「やばい」「あざとい」「めちゃくちゃ」「お疲れ」「ピンキリ」……などなど
普段なにげなく使っている言葉の語源が、
かわいい猫の写真といっしょに、癒されながらまるわかり!
日本語の奥深さを味わいつくせる1冊です。
~はじめにより抜粋~
この本は、言葉をテーマにした本です。
それも、特別な言葉、むずかしい言葉ではなく、ごくありふれた言葉。
でも、どうでしょう。
「どうしてケチのことをケチと言うか、ごぞんじですか?」
そう言われると、うっと言葉に詰まらないでしょうか。
ケチって漢字でどう書くっけ? え、そもそも日本語?
……あたりまえのように使っているのに、本質的な意味を聞かれると、答えられない。
この本では、そんな言葉の意味や起源などを詳しく紹介していきます。
世界にはたくさんの表現があって、たくさんの言葉がある。
それは、「人がいたから」です。
言葉には、そのとき人々が込めた感情や、社会の背景があり、その都度、いろんな形・意味に変わってきました。
でもその一方で、千何百年も変わらず、使い続けられている言葉もあります。
だから、言葉は歴史。
「人の営みの歴史そのもの」なのです。
……でも、言葉だけではちょっとむずかしい感じがするかもしれないので、
「ネコたち」に協力してもらいました。
言葉の起源や歴史を、キュートなおネコさまの(たまに他の生きものたちも)写真とともに紹介する。そんな本です。
「え、なんでネコ?」
と思いました? 実は、会社の人にも言われたんですよね。
でも逆に聞きますけど、猫で不都合なことあります!? と反論したのですが(心の中で)、
一応こう説明しました。
「猫と言葉の相性は最高で、シンクロ率が『∞』になるからです」。
もちろん、ぽかんとされました。
いや……こればかりは、言葉で説明するにはちと文字数が足りない……「百聞は一見にしかず」とも言います。
ということで、ようこそ、楽しい日本語の世界へ!
<コンテンツ例>
●時代とともに意味が変わっていった言葉
「まさか」「ちょろい」「ケチ」「がんばる」「あざとい」「すごい」など
●調べたことなかったけどいつもそこにある言葉
「はい・いいえ」「なるほど」「めんどくさい」「まじめとマジ」「おまえ・あなた」
など
●時代の中で生まれたナウな言葉
「やばい」「きみとぼく」「めちゃくちゃ」「ややこしい」「やけくそ」など
●時を経ても変わらない言葉
「おもしろい」「ろくでもない」「うるさい」「むなしい」「男と女」など
内容説明
読んで楽しい。知ってうれしい。日本語の奥深さに迫る1冊。
目次
い 時とともに意味が変わっていった言葉(「まさか」/関連語「ありえない」;「ちょろい」/関連語「ちょっかい」 ほか)
ろ 調べたことなかったけどいつもそこにある言葉(「はい・いいえ」/関連語「返事」;「表・裏」/関連語「うらない」 ほか)
は 時代の中で生まれたナウな言葉(「やばい」/関連語「しゃばい」;「きみとぼく」/関連語「おれ」 ほか)
に 時を経ても変わらない言葉(「おもしろい」/関連語「おもくろい」;「いそがしい」/関連語「大変」 ほか)
著者等紹介
猫野シモベ[ネコノシモベ]
本の編集者。20代の頃、ネコを前にしたときのあまりの豹変ぶりにドン引きされた経験があり、以来「隠れネコ好き」として活動。中小の出版社を経て、現在は零細プロダクションに所属。キャリア20年、100冊以上の作品を手がけるも、愛するネコをテーマにした企画だけはなかなか実現せず、今日にいたる。しかしこのたび、積もり積もったネコへの愛と執念で本企画を制作でき、念願が叶う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。