内容説明
愛も、喜びも、悲しみも、ぜんぶ詰まってた。枕草子、万葉集、古今和歌集、徒然草、方丈記、平家物語、紫式部日記…etcから生まれた。泣きそうなほどエモいエッセイ×エモいイラスト。超訳日本の美しい文学。
目次
1章 孔雀青のエモ
2章 不言色のエモ
3章 紫式部のエモ
4章 苔色のエモ
5章 朱鷺色のエモ
6章 深緋のエモ
7章 金糸雀色のエモ
著者等紹介
koto[KOTO]
夜だけ作家。昼間は会社員、夜は作家、休日は旅人。心の赴くままに、夜な夜な創作活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いこ
102
「日本の美しい文学」を「超訳(エモ訳)」した本。例えば「いとをかし」をエモ訳すると「マジエモい」で「心がゆさぶられ、なんとも言えない気持ちになること」。こんな調子で、先人の残した古典の文章や作品の中から「エモさ爆発」のものを紹介していく。一例で『枕草子』から。「いかにして 過ぎにしかたを 過ぐしけむ 暮らしわづらふ 昨日今日かな」これをエモ訳すると「ねーねー、いつ帰ってくる?あなたがいないと全然楽しくないのよ。寂しいわっ ラブ♡」…面白すぎ!全頁が素敵なイラストで彩られていて、美しい絵本のような所も○。2024/01/12
R
59
古典文学の超訳本。枕草子をはじめとする随筆、短歌を原題調に読み下したもので面白く読めた。いわゆる現代語訳よりも、さらに口語より、若年層よりの意訳も含まれるので、読み込まれた情景そのものを現代の感覚で楽しめるのがよかった。改めて、文語で書かれているというだけで、その核となる部分は同じなんだなと、枕草子を読んでつくづく思い知った。今年の大河ドラマのネタ元も出てくるので、教養として、副読本としてほどよく楽しめた。2024/07/10
yuni
52
古文=呪文←これわかるなぁ。「いとをかし」を「まじエモい」と訳す。枕草子、万葉集、徒然草などの「エモ訳」を紹介したら普段机の上で突っ伏して寝ている生徒が背筋を伸ばして聞いてくれるかもしれませんよ。古文の先生はこの作品を授業に取り入れてみてはいかがでしょうか? 有名な枕草子の春はあけぼの。「春のエモといえば、夜明けね。〜略〜 そしてあたらしい春の日が始まるのよ。エモ!エモ!エモいわ」。爆笑です。枕草子、徒然草、古今和歌集などをエモいエッセイ×エモいイラストで古文を親しみやすくしてくれる一冊でした☺︎2024/05/01
ムーミン
51
「いとおかし」は「マジエモい」。古典と現代の距離を縮めるワードになるかも。中学生の国語の授業に使ってみたいと思いました。2023/07/01
れもん
38
図書館本。「エモい」という言葉が学生時代にあったら、そしてこの本にその頃に出会えていたら、きっと古典が大好きになっていたと思う。この本の中で紹介されているものは、どれもエモい。「をかし=エモい」こう置き換えるだけで、グッと現代に近づいた。大昔の話だけじゃない。今の時代にも通ずるものがある。…そう思わせるのは、著者の書く文章の上手さなんだろうな。そして、イラストがとてもキレイ。これは何度でも読み返したいと思った。2023/10/24