出版社内容情報
いま世界では、ウクライナ戦争や切迫する台湾有事、北朝鮮のミサイル発射など、物騒なニュースがたえません。
なぜこうした問題が起きているのかを考えるとき、さまざまな解釈の方法があるでしょう。
「地政学」とは、地図をもとにその国の政治や軍事を考えていく学問です。軍事理論でもあるため、戦後の日本では封印されていました。
地理というのは、時代が変わっても変わりません。ですから、変わらない地理をもとにすることで、それぞれの国や地域がとる戦略というのは自ずと決まってくる、と考えられます。
となると、いくら世界情勢が混沌としてきても、その国がとるべき一貫した正しい戦略があるはずだ、となります。地政学ではこう考えるわけです。
本書は、『図解 いちばんやさしい地政学の本』を再編集した地政学入門書で、図解メインの構成としています。
混沌として先の見えない時代だからこそ、普遍的な知である地政学的視点をもつことが大切です。それによって自信をもって世界と向き合うことができるはずです。
内容説明
ウクライナ侵攻の行方、米中のにらみ合い、中国の海洋進出、世界のエネルギー資源問題…これからの世界はどうなる?地政学を通して世界を見れば「何が起きているのか」がよくわかる。
目次
1章 地政学とは何か?
2章 世界をかき回す覇権国家 アメリカの地政学
3章 帝国主義へ回帰する北の大国 ロシアの地政学
4章 アジアから世界の覇権を狙う 中国の地政学
5章 EUの存在が揺らぎ始めた? ヨーロッパの地政学
6章 紛争と大国の思惑が渦巻く 中近東の地政学
7章 大国の情勢を映す アジアの地政学
著者等紹介
沢辺有司[サワベユウジ]
フリーライター。横浜国立大学教育学部総合芸術学科卒業。在学中、アート・映画への哲学・思想的なアプローチを学ぶ。編集プロダクション勤務を経て渡仏。パリで思索に耽る一方、アート、旅、歴史、語学を中心に書籍、雑誌の執筆・編集に携わる。パリのカルチエ散歩マガジン『pi´eton(ぴえとん)』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。