出版社内容情報
普通に社会人をしていれば、誰しも「経済理論」や「経済学」について、なにかしら聞いた覚えがあると思われます。「神の見えざる手」「悪貨は良貨を駆逐する」というような言葉は、誰でも聞いたことがあるのではないでしょうか?
「経済理論」や「経済学」というのは、経済の仕組みを解き明かしより良い社会をつくろうというものです。そして我々の社会や生活に大きな影響を与えています。
マルクス経済学のケースからもわかるように、経済理論というのは、必ずしも正しいものばかりとは限りません。そういう経済理論と実体経済の相違についても、紹介していきたいと思います。
※本書は、小社刊『教養として知っておきたい33の経済理論』(2020年4月発行)をもとに再編集・図式化したものです。
内容説明
「コンコルドの誤謬」「“無制限”のゲーム」「囚人のジレンマ」「ナッジ理論」「アダム・スミスの国富論」「マルクス資本論」「ケインズ理論」「行動経済学」「マネタリズム理論」「ピケティ理論」…。古今東西34の経済理論を紹介。
目次
第1章 今日から使えるお役立ち経済理論(大きなプロジェクトは途中でやめられない―コンコルドの誤謬;人には報恩の心理がある―返報性の法則;小さな頼み事から徐々に大きくする「段階的要請法」―フット・イン・ザ・ドア・テクニック;協力すべき場面でも、裏切りのリスクがあると人は協力しない―囚人のジレンマ;なぜ都会の人は冷たく田舎の人は親切なのか?―“無制限”のゲーム;人の嫉妬心は損得勘定をも超える―最後通牒ゲーム)
第2章 顧客の心理を読み解く経済理論(消費者は常に賢いわけではない―ナッジ理論;物の価値は人の気持ちによって変わる―心の家計簿;ほとんどの人は自信過剰である―自信過剰の法則;品揃えが多すぎるとかえって売上げが減る―アイエンガー商品選択の法則;人は儲けよりも損失を重要視する―プロスペクト理論;最初の強い印象で全体の印象が決められる―ハロー効果)
第3章 歴史を変えた経済理論(“神の見えざる手”の本当の意味―アダム・スミスの経済理論1;最下層の人々が豊かであることが最善の社会―アダム・スミスの経済理論2;税金はそれぞれの担税力に応じて負担すべし―アダム・スミスの経済理論3;国が介入しない自由な経済活動―資本主義とは何か?;労働者は必ず資本家から搾取される―マルクス資本論;不況の時は政府が公共投資をすべし―ケインズの経済理論1;不景気のときには金利を下げるべし―ケインズの経済理論2)
第4章 大人として知っておきたい経済理論(悪貨は良貨を駆逐する―グレシャムの法則;食糧生産は人口の増加に追いつけなくなる―マルサスの人口論;貿易は他国より優位な品を輸出せよ―リカードの比較優位理論;すべての局面に通用する経済法則などない―シャハトの経済理論1;経済に一人勝ちはあり得ない―シャハトの経済理論2;商売と公益は一致していなければならない―渋沢栄一の道徳経済合一説;好景気は技術革新によってもたらされる―シュンペーターの経済理論)
第5章 現代世界を動かす経済理論(お金をつくりだす根本理論とは?―ゴールドスミス・ノート理論;なぜ現代の紙幣は貴金属との兌換をしなくなった?―不換紙幣システム;我々は拡大再生産を義務付けられている?―現代の基本金融システム;世界に貧富の格差をもたらした!?―マネタリズム理論;政府は財政赤字を気にしなくてもいい!?―MMT現代貨幣理論1;政府が失業者に直接職を与えよ―MMT現代貨幣理論2;人類のための新しい通貨の形?―ビットコイン理論;90年代以降、世界の貧富の格差が急拡大している―ピケティの経済理論)
著者等紹介
大村大次郎[オオムラオオジロウ]
1960年生まれ、大阪府出身。主に法人税担当調査官として10年間国税庁に勤務する。現在は経営コンサルタントの傍ら、ビジネス・税金関係の執筆を行っている。フジテレビドラマ「マルサ!!」監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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