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内容説明
元ヤクザ、宗教家、ドヤ管理人、介護士、泥棒市、元シャブ中、福祉活動家…この街で育ち生きていくということ。
目次
第1章 西成の「仕事人」たち(仕事を斡旋する「手配師」の実態―人夫出し・上村さん・大内さん(仮名)
ついに辿り着いた“西成の裏事情”―元売人・太田さん
「ドヤ」で生涯を終える人々の暮らし―日光ワンズ責任者・池末隆之さん ほか)
第2章 医療・介護が抱える闇(悪事が横行する医療現場の実態―元社会医療センター看護師・吉田さん(仮名)
クスリ売りが語る「泥棒市」のリアル―路上のクスリ売り・伊藤さん(仮名)
「介護」の本来の姿を取り戻したい―あさひ在宅サービスセンター代表・山本麗子さん ほか)
第3章 西成の「生き字引」たち(街を知り尽くす男が語る「あの頃」―かずやんさん;「西成に中華街を!」林さんの苦悩―株式会社盛龍・代表・林伝竜さん;元売人による、薬物更生支援団体―日本達磨塾・主宰・木佐貫真照さん ほか)
著者等紹介
花田庚彦[ハナダトシヒコ]
東京都生まれ。週刊誌記者を経て、フリーライターに。独自のルートを活かし、事件や違法薬物などアンダーグラウンドの現場を精力的に取材。現在は実話誌やwebメディアに記事を寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
60
ノンフィクション。「仕事人」「医療・介護」「生き字引」の三章からなる14人へのインタビュー。選んだテーマと人物はどれも興味深く、それを通して西成を浮き上がらせる構成もわかる。それにしてもガッカリするほど読みにくい。ただただ口頭インタビューを文字にしただけに読みとれる。注釈もないため制度や歴史などもわからない点が多い。申し訳ないが出版社の力量不足を感じてしまう。せっかくのインタビュー内容がまとまりなく残念だった。2021/05/29
つちのこ
35
コロナ禍の釜ヶ崎の現状と今後に興味をもって手に取った。内容は釜ヶ崎に生きる人々の証言をもとに多岐にわたるが、コロナ禍により世の中が変化しても釜ヶ崎が放つアンダーグラウンドの本質は変わっていないように思えた。証言者からは「釜ヶ崎は良い町だ」という言葉が何度も語られるが、それは浄化された町のイメージとは程遠く、労働者からピンハネする手配師や覚醒剤の売人、泥棒市の不法売買、飛田新地の存在は以前のままだ。その一方で加速した生活保護者の高齢化に対応した福祉サービスや炊き出しも充実の中で継続されている。⇒2023/11/24
おいしゃん
32
不思議と活力をもらえた。西成以外ではお目にかかれないような人種ばかりのインタビューなので、インパクトが強い分、読むのにエネルギーも要するが。他のレビューには、文体がまちまちで読みにくいとの声も多いが、だからこそそれぞれの個性が直に伝わってきたと感じる。2023/05/14
かず
22
★★★★audiobook。2022/07/28
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
17
ルポや対談で対象として取り上げられている人・モノの尊さと、それを取り上げているテキストの出来不出来は別物ということがモゴモゴ。すでに見聞きしたものも多かったけどそれらのコロナ以降の状況がわかたのはよかった。新世界中華街化の立役者のことが最大の収穫かな。2021/04/28