内容説明
無類のお人好しだった信長。存在しなかった「武田騎馬軍」。真の戦国ナンバー1武将は?戦国時代に「軍師」はいない…映画やドラマが描けない意外過ぎる戦国のリアル。
目次
第1章 戦国の合戦本当はこうだった(信長のミラクルではなかった―「桶狭間の戦い」は奇襲ではない;3000艇挺も三段撃ちもなかった―実は夢がなかった「長篠の戦い」 ほか)
第2章 戦国の合戦 天下取り戦略の内幕(足元を固めるのにてんてこまい―大名が一番苦労した「一国統一」;長宗我部元親の盲点―制度疲労を起こした「一領具足」 ほか)
第3章 戦国時代はこんな社会だった!(食わねど高楊枝とはいかない―武士はどう収入を得ていた?;超人的な能力の正体は“談合”だった―忍者の正体は「情報屋」だった? ほか)
第4章 戦国武将たちの意外な実像(裏切られてもすぐ許した―信長は無類の「良い人」だった!;同時代人たちとこんなに違う―女性の好みが変わっていた秀吉 ほか)
著者等紹介
熊谷充晃[クマガイミツアキ]
1970年生まれ、神奈川県出身。フリーライターとして編集プロダクションに在籍、後に週刊誌の専属フリー編集記者。芸能から社会時事ネタ、風俗から美容・健康法や占いなど幅広いジャンルで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
11
さほど目新しい話はありませんが、近年言われている話を短切にまとめています。更々と読める一冊でした。2020/12/27
キリン
7
イメージしていた戦国時代と実際は全然違うんだ。2021/07/21
すうさん
5
もうすぐNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が終わる。光秀の起こした「本能寺の変」に関しては様々な陰謀説があり、興味を持ってみていた。きっとこれといった結論もなく様々なことを想起させる形で終わるのだろうな。本書の巻末にもこれに関してもいまだに研究が続いていて歴史の解明は進んでいることが書かれていた。歴史とは事実であるが、現在からみた「過去の事実の解釈」であるため時代の価値とともに変化していく。私の習ってきた歴史と未来の子らが学ぶ歴史は全く違う解釈になっているかと思い、たまに本書のようなものを読むようにしている。2021/02/05
zaku0087
1
テレビの時代劇や映画で描かれるステロタイプな戦国時代像が江戸明治期に作り上げられたフィクションを元にしているので、戦国時代のあれこれはいい加減な「嘘」だと暴露している本。あれれ、そうだったのかという謎解き体験みたいなところもあるが、ネタ本・文献はそれなりの多さなので、情報の切り取りということではないようだ。ただ、戦国時代の考証本は数多くあり、またそれぞれの専門分野に特化しているので、その情報を擦り合わせるのはなかなか大変な作業で、類書はあまり見かけない。信長が騙されやすい良い人という解釈は、納得できるな。2023/01/27