感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
49
「世界で最も治安の悪い都市」と言われる、南アフリカ共和国のヨハネスブルグに、著者が実際に足を踏み入れ取材したノンフィクション。家には(強盗に侵入されないために)電流フェンスが設置されており、ドラッグが蔓延、スラム街では強盗を生業にしている人も多いなど、とにかく危険な匂いしかしない。警官の汚職が多く、警察が機能しいないのも大きな問題。「南アはアパルトヘイト後にいい感じになった国」というイメージがある人にはぜひ読んでもらいたい一冊。本書の最後の方に出てくる表紙の人物が最凶か。2020/07/27
DEE
14
著者は日本でも記者として活躍しながら、ニューヨーク市立大学でジャーナリズムを学んだ。そのインターン先がヨハネスブルク。 なんとなく軽いタイトルに反して、格差や貧困、そしてアパルトヘイトが遺した傷跡と内容は硬派。表向きには差別は撤廃されたのだけど、いくら法律を変えても人の意識を変えるのは簡単ではない。そしてそこに蔓延るヤバい麻薬。不安や憤りはそんなことぐらいでしか解消できない社会が悲しい。叩き上げのジャーナリストによるしっかり芯のあるドキュメント。2020/06/06
kaida6213
5
クレイジージャーニー的な本かと思いきや、アパルトヘイトから始まり人種と政策の思考はその場にいないと出てこない感覚の話だった。2025/05/06
nobu23
5
治安の悪さでネット上でも都市伝説のようにネタにされる、南アフリカのヨハネスブルグに、アメリカのジャーナリズムの大学院の課題として訪れた際の体験記。 白人と黒人のそれぞれの視点から見た貧困などのアパルトヘイトの影響が描かれている。テーマは重いが内容や文体が読みやすく、スイスイと読めた。2021/04/11
garth
4
ソウェトのホーム・パーティ! 世界最悪の麻薬ニャオペ! 最初2chのコピペからはじまるあたりはどうしてくれようかと思ったが、最終的にはそれなり。2020/05/17