感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
39
UFOに関する小事典として使えるが、もちろん読み物としてもなかなかのおもしろさ。年代を追っているので、自然にUFO史とでも言うべきものが理解できて身につく。最大の収穫は、アーノルド本人についての情報。単なる歴史的目撃談の当事者、というにとどまらなかったこと、事件までの半生が意外でした。ところで結局、UFOとは何なのか。共同幻想ということになるのか?2017/09/15
スターライト
6
有名なケネス・アーノルドによるUFO目撃事件から、ロズウェルのUFOの残骸回収事件マジェスティック12まで、1940年代から90年代までの主なUFOに関わる事件を、綿密な取材に基づいて紹介した本。名前にピンと来なくても、掲載された写真や図版を見ると、思い出す事件多数。UFO人物事典や用語集、年表まで付され、これ1冊あればUFO関連のおおよそのことはわかる仕掛けになっている。目撃や撮影された写真、証拠物件はほぼ誤認やねつ造のようだが、すべて解明されているわけではないようだ。ロマンの余地は残しておきたい。2017/12/31
うみ
2
まさにクロニクル。あの頃(遠い目)夢中になっていた数々のUFO事件の顛末に、少し寂しい気持ちになりながら読了。気球か……。星か……。デッチ上げか……。ロズウェル事件の真相に深いため息。とは言え、幾多のUFO事件を一気読みできたのは楽しかった。2017/10/01
スプリント
2
UFO事件の紹介だけでなくUFOにまつわる有名人や雑誌「ムー」の読み方から用語集までとても濃い内容です。UFO事件のほとんどが捏造や勘違いであることが濃厚という結論になっているのが残念です。2017/09/30
新田五郎
2
ケネス・アーノルド事件から70年、「超常現象の懐疑的調査のための会」ASIOSを中心に執筆された、「UFO」にまつわる事件をまとめた本。これ1冊読めば半世紀以上にわたるUFO事件を(謎が解明されたもの、未解明のもの、捏造含めて)頭に入れることができる。個々の執筆者の「UFOに対するスタンス」を見極めようとしながら読むのも一興だろう。というのは、他のASIOSの本と異なり、本書が「UFO事件」を混沌のまま提示しているからである。UFOとほとんど関係ない「ベッツ・ボール事件」の採用がそれを象徴している。2017/09/11