感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
37
再読。2017年刊。大真面目なのに可笑しい、奇妙なマシンの本。ドイツの高速鉄道シーネン・ツェッペリンは機関車後端のプロペラにより時速230キロを得るも、客車をつなげず不採用。でも後に米国ではジェット機関車が試作まで行ったし、ジェットバイクは市販されており、決めつける訳にはいかない。終戦直後の日本では、牽引車と荷台が分かれたトレーラーバスが活躍した。当時の車両は残ってないが、写真ではとてもゴツい。奇妙なNO1は、ナチスドイツの鬼才リピッシュ博士による"空飛ぶ筒"、エアロダイン。翼は無くまさに金属製の鯉のぼり2024/03/23
ホークス
31
変な乗り物をモノクロ写真付きで紹介。解説がマニア向きでも子供向きでもなく、簡潔で丁度良い。「特殊兵器大図鑑」はお化け屋敷だったが、本書は秘宝館的である。機関車にプロペラやジェットエンジンを付けてスピードアップ。プールを1分弱で空にする超強力放水車は、戦車ベースで未来の兵器みたい。サンダーバード2号そっくりの貨物機。船首からハの字状に割れて進む油回収船。6本足で歩行する昆虫型トラクター等々。おもちゃ的発想もあれば、アイデアに私財を投げ打つ富豪も居る。文庫だが大人の絵本としてパラパラ見るのに良い。2017/06/25
リキヨシオ
26
本当にあった「100種類の特殊乗り物」を紹介!モノクロながら、SFチックな見た目、1000キロ以上出るジェットカー、90メートル以上の巨大航空機…どれも一般には馴染の薄い乗り物ばかり。個性的なフォルム、安全性が低い、高いコスト、非効率的、実験用、時代の流れ…といった理由でほとんどの特殊な乗り物が表舞台に出る前に姿を消した。一般的に利用される乗り物達がいかに安全なのか認識するのと同時に過去の特殊な乗り物で失敗した経験が、現代の乗り物の高い安全性に繋がっていると思った。2017/08/19
noby
16
読書メーターで知った本です。大人も子供も大満足できる図鑑だと思います。良い本だなと思って調べてみたら、この出版社の本をかなり読んでいたことが分かりました。未読本も興味を引くのがいっぱい。出版社との相性なんてのもあるもんですね。 2017/08/25
ぶうたん
14
世界中の変な乗り物を集めた本。と言っても全部変なわけじゃないし、1つ2ページなので内容も薄い。知ってるのもそこそこあるけれど、興味をそそるものもそれなりにあるので、これを契機に自分で色々調べたら面白いんじゃないかな、とは思った。ただ、技術の発展とコンピュータの発達で、こういう変わり種の乗り物はもうあまり作られることがなさそうなのは寂しいね。2017/01/18
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