感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
99
戦前、当然ながらまだ生まれていない時代。読んでみると対象から昭和初期にかけてモダンで、エログロナンセンスが渾然一体となっていた時代なんだなあ。面白いのはやくざの親分が国会議員をいていたり、カフェや女給という人の仕事は思い描いていたものとは違ったこと。公娼制度があって国のお墨付きの売春街があったこと(今でも吉原や飛田は、有名)。あまり型苦しい本ではないので掘り下げたいときは別の本も読んでみると良いかも。図書館本 2023/02/11
Willie the Wildcat
59
グレーゾーンの多様性。法律的、経済的、技術的繁栄の過程と過渡期。迎える大戦への暗雲を暗示する格差と弾圧の黒い影。GNPや貿易黒字、そして是清御大の活躍の明。対照的な残飯屋や三種類の物乞いなどの暗。麻布・四谷・神田・赤坂、これらの共通項には驚いた。ケンタ、ツブ、そしてヒロイ。解説に納得感はあるが、ここでも格差。一方、学歴競争と離婚率。言葉そのものは現代でも耳するが、その中身の違いが時代を反映。確かに教科書には載っていないし、載らないだろうなぁ。2018/12/09
kinupon
50
戦前の生活史が描かれていて、ためになるかな。面白かったです。2020/07/04
detu
44
うーん・・・それなり。わりと知ってる事が多かったです。ほいでもまあ、教科書にはのらんわなあ。新聞の広告コピーに・・・2016/04/17
ロマンチッカーnao
26
戦前の日本のあれこれを書いている本。かなり驚きが多いです。バイタリティーがすごいです。今の新幹線の原型となる蒸気機関車構想とか、車輪が2メートルもあるそうです。人口6000万人。今の半分ですね。しかし、100万部売れる雑誌があったそうです。離婚率が上がってるってニュースでみたことあるけど、大正時代なんかは今よりも圧倒的に離婚率が高かったそうです。あまりにも高すぎて、法律改正が行われたとか。明治以降東京中央集権制度が進んでも戦前には大阪が東京を追い越して世界6番目の都市だったとか。面白かったです。2020/07/01