出版社内容情報
【目次】
著者等紹介
日野原慶[ヒノハラケイ]
1983年、山梨県に生まれる。青山学院大学文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、大東文化大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
メセニ
15
8/10。デリーロのデビュー長編。テレビ局で働く主人公がそのしがらみから逃れるように、ある撮影に向かう途上、仕事を放棄し、自身の過去をめぐる映画を撮影し始める…。正直なんともまとまりがないが、断片やディテールはたいへん魅力的。私たちのイメージする曖昧なアメリカらしさからもかけ離れた、作者/主人公の記憶に端を発する「何の物珍しさもなかったあの瞬間」の記録。一貫して物語ることの限界が露呈するが、「あの静かな通り」に感じた「失われた無邪気さのようなもの」、その光景の集積からしか立ち現れないアメリカの姿がある。2026/10/28
Ecriture
9
「アメリカ的なもの」というタイトルどおり、アメリカらしさを描くデビュー作。あるインタビューでデリーロは、「私の最初の小説が『アメリカーナ』という名前なのは偶然ではありません。あれは個人的な独立宣言でした」と述べている。デリーロは自身の広告マンとしての職業経験を活かして、テレビと広告のイメージが日常を支配する裏で泥沼のベトナム戦争を繰り広げるアメリカを、再発明し、再独立してみせた。仕事を放棄して自主映画制作に挑む奇人主人公に、あの日何があったのか。全て描ききらず読者に語らせる手法もここから始まっている。2026/10/19
takeakisky
2
デリーロらしさと、デリーロらしくない文章がある。センテンス毎にじっくりと読んでほしい、なんて柴田センセイが話されていたので、少しそのつもりで読む。71年刊行というが、誰も好きになれない感じ、80年代後半のような若くて明るい軽さがある。便器のくだりは戯曲で拡大再利用されているから知っていたんだとわかり安心する。受話器の口には穴が36個。これだけでタイムスリップできる。いいリズムに。かがみこみ、覗き込む第二部。第三部、スイッチが入り、ブレーキの焼き切れた暴走。無駄に溢れるエネルギー。カメラと写されるもの、その2026/10/19




