出版社内容情報
【目次】
内容説明
アートのフリンジ転回。―アートワールドの境界が決壊へと向かうなか、現代美術は、芸術理論はいかにして可能か。周縁性によって既存の制度的言説を揺さぶり、新たな現代美術の領野を押し広げるための道標の書。
目次
第1章 芸術の戦略(ぐらつく「アートワールド」;アーティストはみな「アーティスト」である;アートの「フリンジ転回」)
幕間(アート性、アート化、アーティスト化)
第2章 理論の戦略(精神病者はアーティストではない;精神病者だけがアーティストたりうる;精神病者は特殊なタイプのアーティストである)
第3章 結(瓦解するインサイダー・アート、あるいはコミュニケーションについて;瓦解するアウトサイダー・アート、あるいは統合化について;アーティスト化するアート)
終幕(秩序回帰、あるいはアカデミー転回について)
著者等紹介
ペルニオーラ,マリオ[ペルニオーラ,マリオ] [Perniola,Mario]
1941年、ローマに生まれ、2018年に没した。サレルノ大学教授、ローマ大学教授等を歴任。現代イタリアを代表する美学者・哲学者
鯖江秀樹[サバエヒデキ]
1977年、姫路市に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、京都精華大学教員。専攻、近代芸術史、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tatsuo Mizouchi
1
「なんでもアートだ!」的な試みをした結果、評価する必要がでてきて、結局アートワールドの人にお願いすることになったらしい。アールブリュットはもともとアートの専門教育を受けておらず、独自の手法で制作した作品のことだったんだけど、製作者が精神障害を持った人がほとんどだったことから、障害者アートというようになったらしい。しかし、ビジネスと結びつき、今は質によらず、障害者が制作したアートみたいになってしまったらしい。今までの作品と違うのは、創作過程に物語りがあることから、それも込みで作品ということになったらしい。2025/11/24
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