内容説明
日本人の思考は漂流する。思考がむなしくさまよい、思考が本来もっている現状(現実)を変える(変革する)力を失い、現状(現実)に流される。現在の日本のさまざまな領域に見られる停滞はこのような思考の漂流によって生じているのではなかろうか。
目次
第一章 西欧の感性について
第二章 デカルトとヘーゲル
第三章 日本人の感性と近代的思考のありかたについて
第四章 西田幾多郎の思考について
第五章 志賀直哉の思考について
第六章 夜と光のもとで―ヘーゲル、ハイデガー、西田、志賀
第七章 二つの思考―福島原発事故の裁判をめぐって
第八章 漂流する思考は自閉する
著者等紹介
新形信和[ニイガタノブカズ]
1940年、熊本県に生まれ、福岡県(福岡市)で育つ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。愛知大学国際コミュニケーション学部名誉教授。専攻は比較思想、比較文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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