内容説明
トルコ系でありながらユダヤ教を国教とし、ユーラシアの広大な領域を支配して栄華を極めるも、北方の新興勢力ルシに敗れて消滅したとされるハザール。欧米の研究では未使用の石刻文および中国語史料を駆使し、民族の誕生・建国のプロセス・隆盛・崩壊を跡づけ、ハザールを彩る数多の神話の検証に挑む最も詳細な解説書。
目次
ハザールとは何か
前史
胎動―中国史料から
建国
ハザール・アラブ戦争
国の内外
ユダヤ教
ルシ
カガン、出奔か
二重王権
ハザールからの手紙
崩壊
ハザールとはどんな国か
著者等紹介
城田俊[シロタシュン]
1936年生まれ。1959年、東京外国語大学卒業。1964年、モスクワ大学大学院修了。獨協大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
1
ハザールとは 前史:どっこから ヨーロッパ史への登場 胎動:ジェペルとは誰かー三蔵法師西へ・南へ 建国:北ダゲスタン支配 クリミア進出 ハザール・アラブ戦争:デルベント興亡 トゥルギシュ 配線 国の内外:カガン 国際情勢 ユダヤ教:導入 シャド退場・ベク登場 内戦 ルシ:帝国統治論ー皇帝が語るマジャールとペチェネグ 南下 カガン、出奔か:スラブの使途の訪問 ペチェネグ、マジャールに襲い掛かる 二重王権:イブン・ファドラーンの旅行 象徴→犠牲 ハザールからの手紙 崩壊:キエフ占領 ハザールとはどんな国か2024/02/22
Lxa_tisia
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ハザール事典からハザールに興味を持ったので読んでみた。ハザール事典での重大な出来事である改宗に関する会議が実際にあったらしいこと、その文化と歴史を知ることができて深みのある読書体験だった。個人的にはハザールが騎馬遊牧民族だったのが嬉しい(騎馬遊牧民族に愛着があるので)。2024/06/08