内容説明
バディウ哲学の総決算!存在と普遍性、諸世界と特異性、出来事と主体と諸真理、無限者と絶対者…。哲学との出会いから、哲学の条件とその役割について、そして主著三部作『存在と出来事』『諸世界の諸論理』『諸真理の“内在”』の核心まで、直截簡明に本人が語る!
目次
第1部 出来事、真理、主体(哲学とはなにか;哲学の条件―科学、芸術、愛、政治;「真理の手続き」。いくつかのキー概念―存在と出来事、主体と忠実さ;哲学の歴史―プラトンからヴィトゲンシュタインへ;「世界を変えること」/「若者を堕落させること」;平等、普遍性、解放―コミュニズムの理念)
第2部 数学と詩情のあいだの哲学
第3部 存在論と数学(哲学とその諸条件;「状況」;いくつかの存在論;存在と出来事;諸世界の諸論理;諸真理の“内在”)
著者等紹介
バディウ,アラン[バディウ,アラン] [Badiou,Alain]
1937年、モロッコのラバトに生まれる。哲学者、作家
近藤和敬[コンドウカズノリ]
1979年、兵庫県に生まれ、福井県で育つ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授。専攻、哲学・哲学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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斉の管仲
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優しい語り口で書かれているが、内容は全然難しいです。これだけ読んでも、バディウの思想は理解できない。難しい。2024/07/02
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バディウは、数学と哲学を対置させることで、世界の内在的例外の「出来事」を炙り出している。バディウ哲学は、四つの条件、科学、芸術、愛、政治にそれぞれ振り当てられ、(反)哲学として「同一性」に回帰しない「例外」としての「多」の存在論の探求の試み。ここで、ラカンともやはり少しずれる。コンパクトながらも、バディウ哲学のエッセンスが詰め込まれており、要するにバディウに弟子たちが多い(思弁的実在論)その思想的優位は、数学の集合論に裏打ちされた理論であると言えるからとも言える。2023/11/24