内容説明
作品の読解と批評を創造行為のうちに共鳴させ、批評に新たな地平を切り拓いたモーリス・ブランショ。ロートレアモン/サド作品の分析をとおして、生成過程にある開かれた作品経験を“創造的批評”として実践してみせた画期的著作。
目次
序文 批評はどのような状況にあるか?
サドの理性
ロートレアモンの経験
著者等紹介
ブランショ,モーリス[ブランショ,モーリス] [Blanchot,Maurice]
1907年、フランスのソーヌ=エ=ロワール県に生まれ、2003年、ル・メニル=サン=ドニに没した。作家、文芸批評家
石井洋二郎[イシイヨウジロウ]
中部大学特任教授。東京大学名誉教授(フランス文学・思想)。著書に、『ロートレアモン 越境と創造』(筑摩書房、2009年、芸術選奨文部科学大臣賞)、編著に、『21世紀のリベラルアーツ』(水声社、2020年)、訳書に、ブルデュー『ディスタンクシオン』(藤原書店、1991年、渋沢・クローデル賞)、『ロートレアモン/イジドール・デュカス全集』(筑摩書房、2001年、翻訳出版文化賞・日仏翻訳文学賞、ちくま文庫、2005年)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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