内容説明
生誕一五〇年を機会に再評価をみせる作家ポール・クローデル。外交官として東洋に赴任することで、大きな転換が作品にもたらされた時代とはいかなるものだったのか。「日本」「演劇」「音楽」「宗教」の諸相からアプローチし、詩人大使の多面性に光を当てる。
目次
1 日本(アリストテレスと唐辛子―ポール・クローデルの俳諧受容;クローデルと二条城―「松の中の譲位」でのコンキスタドール ほか)
2 演劇(マラルメからクローデルに至る舞踊の詩学―『男とその欲望』にみられる欲望の構造;^ame/ombre/doubleとクローデルの演劇―『埴輪の国』を手がかりに ほか)
3 音楽(クローデル/オネゲルの“火刑台上のジャンヌ・ダルク”―「イアンブ」から読み解くリズムとジャンルの多声性;マラルメとクローデル―二人のフランス詩人のワーグナー論を巡って ほか)
4 宗教(ポール・クローデルとリジューの聖テレーズ―降誕祭の回心と女子カルメル会をめぐって;エック神父、クローデル、伝統主義―日本におけるフランス文学受容の一側面 ほか)
著者等紹介
大出敦[オオデアツシ]
慶應義塾大学教授(フランス文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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