出版社内容情報
【目次】
内容説明
〈自然〉はいつ消失したのか。生殖技術の発達によって、親族を支える自然的基礎が揺らぎはじめた20世紀後期イングランド。当代一流の人類学者が、変容する〈親族〉のあり方を文化的視点から鮮やかに説明する。人類学における存在論的転回の力学のなかで、人文学全体の地平をひらく知の実践。
目次
プロローグ 明らかにすること
第一章 個性と多様性(親族関係についての事実;自然の諸事実)
第二章 多元的文化を表すアナロジー(展望を置き換える;重なり合う展望)
第三章 上流社会の進歩(涵養;社会化)
第四章 温室効果(字義的なメタファー;選好を再生産する)
総括 ポスト多元的世界からのノスタルジー
著者等紹介
ストラザーン,マリリン[ストラザーン,マリリン] [Strathern,Marilyn]
1941年、イギリス・北ウェールズに生まれる。ケンブリッジ大学名誉教授。社会人類学者。マンチェスター大学教授、ケンブリッジ大学ウィリアム・ワイズ社会人類学教授および同大学ガートン校のミストレスを歴任。専門は、パプアニューギニア研究および英国生殖医療研究
谷憲一[タニケンイチ]
1987年、東京都に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、国立民族学博物館特別研究員(PD)。専門は、文化人類学・イラン地域研究
堀口真司[ホリグチシンジ]
1978年、和歌山県に生まれる。神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。専門は、会計社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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