内容説明
一枚の絵の最良の解説は、一篇のソネあるいはエレジーであるかもしれない。近現代詩を開拓した詩人は、近代芸術批評の起点に立つ批評家でもあった。日仏の研究者・作家が協同し、美術や音楽と共鳴しつつ深化するボードレールの詩学と、さらには女性観の考察を通じて、詩人の創作原理の真髄に迫る。
目次
1 ボードレールと美術(反現代生活の画家;ボードレールとポスト・レアリスムの画家たち ほか)
2 ボードレールと音楽(ボードレール批評における音楽;ボードレールと音楽―ヴァーグナーの場合)
3 ボードレールの詩学((サラ)から(ジャンヌ)へ―初期ボードレールにおける詩の形成
「屑屋たちの葡萄酒」制作の舞台裏―「バッコスの凱旋」が意味するもの ほか)
4 ボードレールと女性(ボードレールの女性観―その一元性と多元性;ボードレールと女性同性愛;ボードレールの遅さ)
5 ボードレール受容(国境を越えるボードレール―最初の徴;日本文学の近代化とボードレール―中村光夫・河上徹太郎・小林秀雄の場合)
著者等紹介
中地義和[ナカジヨシカズ]
日仏会館副理事長・東京大学名誉教授(フランス文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 禁断のプリンセス【分冊】 7巻 ハーレ…
-
- 和書
- 美人をつくる栄養レッスン