内容説明
現代のアフロブラジル作家が描きだす“傷跡”の物語。言語の喪失、奴隷制の負の遺産、血に塗れたナイフ、すべてを知る精霊…20世紀後半、奴隷制が色濃く残るバイーア州奥地のアグア・ネグラ農場、この地で暮らすふたりの幼い姉妹は、祖母が隠しているナイフを見つけ、舌にあてがって…
著者等紹介
ヴィエイラ・ジュニオール,イタマール[ヴィエイラジュニオール,イタマール] [Vieira Junior,Itamar]
1979年、ブラジルのバイーア州都サルヴァドール生まれ。バイーア連邦大学にてアフリカ民族学で博士号を取得。国立植民農地改革院での勤務経験をもとに小説『曲がった鋤』を執筆し、2018年にポルトガルのレヤ賞を受賞し、同年に出版。ブラジルでは2019年に刊行され、ジャブチ賞とオセアーノ賞を受賞
武田千香[タケダチカ]
1962年、神奈川県に生まれる。現在、東京外国語大学大学院教授。専攻=ブラジル文学・文化
江口佳子[エグチヨシコ]
1968年、千葉県に生まれる。現在、常葉大学外国語学部准教授。専攻=ブラジル文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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