内容説明
“作家がテーマを選ぶのではなく、テーマが作家を選ぶ。”『百年の孤独』で完成をみたガルシア・マルケスの小説世界はいかなるものか、絶頂期にある作家の作品ひとつひとつをバルガス・ジョサが丁寧に読み解いてみせるのみならず、自身の創作作法についても明かした壮大な文学探求の試み。70年代はじめに刊行されるも、長らく書店から姿を消していた幻の評論がついに刊行。
目次
第1部 現実世界(逸話としての現実;小説家とその悪魔たち)
第2部 小説世界(病的前史―初期短編小説;マコンド―貴族的視点(「マコンドで雨を見つめるイサベル」と『落葉』)
「町」―楽観的理想主義(『大佐に手紙は来ない』)
大衆的視点―『ママ・グランデの葬儀』
静かな革命―『悪い時』
海辺の集落―解き放たれた想像的現実(「失われた時の海」)
全体的現実、全体小説―『百年の孤独』
想像的現実の支配―四つの短編小説と一つの映画的物語)
著者等紹介
バルガス・ジョサ,マリオ[バルガスジョサ,マリオ] [Vargas Llosa,Mario]
1936年、ペルーのアレキパに生まれる。長編小説『街と犬たち』(1963年)によりビブリオテカ・ブレベ賞を受賞して「ラテンアメリカ文学のブーム」の花形となった後、現在まで多数の作品を残している。1994年にセルバンテス賞、2010年にノーベル文学賞を受賞
寺尾隆吉[テラオリュウキチ]
1971年、愛知県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。専攻、現代ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やいっち
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