内容説明
高松次郎の多様な作品に内在する、「リアリティ=真実」/「アクチュアリティ=事実」の美学とは何か。この問いを巡って、作家の思考と作品との間に秘められた、未だ見ぬ回路を切り開く。
目次
第1部 事物経験のリアリティ/アクチュアリティ(一性の追求―「単体」シリーズ;部分と全体―「複合体」シリーズ;「単体」と「複合体」との結節点―“題名”)
第2部 複製メディアにおけるリアリティ/アクチュアリティ(コピーと文字作品―“日本語の文字”“英語の単語”;この物語は未完である―“THE STORY”;美術と写真の接面―「写真の写真」シリーズ)
第3部 リアリティ/アクチュアリティの美学―その思想的背景をめぐって(近代主義と理性/意識の問題―李禹煥との対談を基礎に;自己の永久革命―サルトルの脱自構造との関連性)
著者等紹介
大澤慶久[オオサワヨシヒサ]
1981年、神奈川県に生まれる。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、東京藝術大学大学院美術研究科美学研究室教育研究助手、関東学院大学非常勤講師。専攻、近・現代美術史、美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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