内容説明
キリスト教的プラトニズムとグノーシス主義的神秘主義の対立という図式で中世から二十世紀前半に至るロシア哲学史の総体を読み解き、調和と不協和が織りなす種々の思想潮流から“人格の生”をめぐる卓越した問題意識の体系を抽出する。
目次
はじめに―世界哲学を背景にしたロシアの哲学思想
ロシア哲学前史(十‐十七世紀)
ロシアにおける哲学の誕生(十八世紀)
哲学の基本的方向性の形成(十九世紀前半)
F.M.ドストエフスキーの哲学的見解
L.トルストイ、N.フョードロフ、「後期」スラヴ主義者たちの宗教的・倫理的探求
V.ソロヴィヨフの哲学体系
ロシアのライプニッツ主義とカント主義
『キリスト教に関する論争』―V.ローザノフ
L.シェストフの宗教的実存主義〔ほか〕
著者等紹介
エヴラームピエフ,イーゴリ・イワーノヴィチ[エヴラームピエフ,イーゴリイワーノヴィチ] [Евлампиев,Игорь Иванович]
1956年、ペトロパヴロフスク=カムチャツキーに生まれる。サンクト・ペテルブルク国立大学哲学部博士課程修了。哲学博士。現在、サンクト・ペテルブルク国立大学哲学研究所ロシア哲学・文化講座教授。専攻はロシア哲学史、ロシア文学の哲学的研究
下里俊行[シモサトトシユキ]
1960年、長野県に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、上越教育大学大学院教授。専攻はロシア思想史
坂庭淳史[サカニワアツシ]
1972年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、早稲田大学文学学術院教授。専攻はロシア詩・思想
渡辺圭[ワタナベケイ]
1972年、東京都に生まれる。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、島根県立大学国際関係学部国際関係コース講師。専攻はロシア正教会史、ロシア宗教思想史
小俣智史[オマタトモフミ]
1982年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、早稲田大学文学学術院講師(任期付)。専攻はロシア思想
齋須直人[サイスナオヒト]
1986年、東京都に生まれる。ゲルツェン記念ロシア国立教育大学文学部ロシア文学科大学院Ph.D.コース修了。文献学Ph.D.。2022年4月より、名古屋外国語大学教養教育推進センター講師。専攻はロシア文学、ロシア宗教思想史、ドストエフスキー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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