内容説明
第二次世界大戦勃発間近の一九三九年八月二日、ヴァルガスの独裁政権が支配し不穏な空気が漂うブラジルの奥地で、ルース・ベネディクトに師事していた若き人類学者は、二人のインディオとともにカロリーナへと戻っていくのだが…。なぜ彼は自ら死を選んだのか?現実とフィクションの裂け目から、ある人類学者の死の真相を「あなた」に突き付ける、現代ブラジルの傑作ミステリー!
著者等紹介
カルヴァーリョ,ベルナルド[カルヴァーリョ,ベルナルド] [Carvalho,Bernardo]
1960年、リオデジャネイロに生まれる。現代ブラジルを代表する作家。1983年にリオデジャネイロ・カトリック大学でジャーナリズムを修了後、『異常』(Aberra〓〓o,1993)で作家としてデビュー。『九夜』でポルトガル・テレコム文学賞を、『モンゴル』(Mong´olia,2003)でサンパウロ芸術批評家協会賞とジャブチ賞を獲得した
宮入亮[ミヤイリリョウ]
1986年、東京に生まれる。東京外国語大学大学院総合国際学研究科修了。現在、東京外国語大学非常勤講師。専門はブラジル北東部を中心とする、ブラジル文学および文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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