内容説明
神秘的で不穏なヴィジョンを発現する「形而上絵画」の原理を、ニーチェの「神の死」にまで遡り、真実なき世界の解釈可能性を賭けて、シュルレアリスムとの邂逅と断絶までを究明する。
目次
第1部 無意味の形而上学(二つの啓示;無意味の形而上学;形而上学的室内の円環 ほか)
第2部 「神の死」を描く(フープと永遠;「神の死」の肖像;没落する人間 ほか)
第3部 「神の死」の後を生きる(予言装置としての絵画;放蕩息子たち;主体から容体へ ほか)
附論 西洋近代美術における「神の死」とシュルレアリスム試論
著者等紹介
長尾天[ナガオタカシ]
1980年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)専攻博士課程修了。専攻は、二〇世紀美術史、イメージ論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。