内容説明
ロシア研究の小さな“バザアル”。同期のロシア/スラヴ研究者十名が一堂に会し、バフチン、チェーホフ、ロトマン、スタニスラフスキーから、日露交流史、ロシア革命、古儀式派、チェコ軍団、現代ロシア演劇まで、多様なテーマを縦横無尽に論じる。それぞれの研究人生の軌跡を振り返る特別エッセイを巻末に収録。
目次
1 文学(イワーノフ‐プンピャンスキイ‐バフチン―ポリフォニイ小説論の成立;“記号”から“声”へ―私の研究史における三つの「ポリフォニー」;チェーホフ雑記 ほか)
2 演劇(ロシア演技術における心身一体論、そして弓道;ロシア演劇の現在―転換期の二〇一〇年代)
3 歴史(アレクサンドル・ゲルツェンにおける革命観のゆらぎ;岩倉使節団とプリンツ・オリデンブルクスキー―『米欧回覧実記』に書かれなかったロシア皇族;モスクワ東部オレホヴォ・ズーエヴォにおける古儀式派教徒の労働運動 ほか)
ロシアに魅せられたベビー・ブーマーたち
著者等紹介
井桁貞義[イゲタサダヨシ]
1948年、神奈川県生まれ。早稲田大学名誉教授。専攻、ロシア文学、比較文学、異文化コミュニケーション論
伊東一郎[イトウイチロウ]
1949年、北海道生まれ。早稲田大学名誉教授。専攻、ロシア文学、ロシア音楽文化史、スラヴ比較民族学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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