内容説明
個人的な領域からの文学読解を高らかに宣言した「作者の死」(バルト)の祝祭が終焉して久しい。新批評が反抗した実証主義的な「文学研究の歴史」(=文学史)はなぜその回帰をみせたのか?フランス第三共和政における文学制度史を反省的に構築/脱構築するとともに、「文学とはなにか」を見定める記念碑的著作。
目次
1 ギュスターヴ・ランソン―人と作品
2 それにしても、文学とは何か?(キャプタチオ;プルースト1―読書に反対する;フローベール1―幻想を捨てる翌日;フローベール2、テーヌ1―近代デモクラスリー;フローベール2、テーヌ2―アドヴァンテージ・プルースト)
著者等紹介
コンパニョン,アントワーヌ[コンパニョン,アントワーヌ] [Compagnon,Antoine]
1950年、ブリュッセルに生まれる。コレージュ・ド・フランス名誉教授。専攻、フランス文学
今井勉[イマイツトム]
1962年、新潟県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、東北大学大学院文学研究科教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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