内容説明
実証主義を超えて、スペイン史の内奥へ。スペインを代表する文芸批評家=歴史学者が、騎士道物語、中世イスラム抒情詩、ユダヤ文学の比較分析をはじめとする文学・言語学的方法によって、キリスト/イスラム/ユダヤの緊張をはらんだ共存を前提とする“スペイン人”の生の総体を洞察するとともに、スペイン史をその起源より問い直し、観念的なカトリック至上主義の歴史観に反駁する。
目次
第1章 スペイン、また不安定という名の歴史
第2章 イスラムとイベリア
第3章 イスラム的伝統とスペイン的生
第4章 イスラム対キリスト教
第5章 騎士団、聖戦、寛容
第6章 文学と生活様式
第7章 思想および宗教的感性
第8章 十三世紀末以降の新たな状況
第9章 イタの主席司祭の『良き愛の書』
第10章 ユダヤ人
第11章 前章までの内容から導き出された結論
著者等紹介
カストロ,アメリコ[カストロ,アメリコ] [Castro,Am´erico]
1885年に生まれ、1972年に没する。現代スペインを代表する歴史家・文芸批評家
本田誠二[ホンダセイジ]
1951年、東京に生まれる。東京外国語大学大学院外国語学研究科(ロマンス語系言語)修了。現在、神田外語大学外国語学部教授。専攻、スペイン黄金世紀文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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