内容説明
政体の変革、軍事・経済システムの確立、法の刷新によって近代社会を決定づけた激動の18世紀―しかし革命を果たした啓蒙の理性は、常にその身を欲望に晒し続けた。ヴォルテールの寛容、ティドロの放縦、ルソーの孤独、サドの挑発…古典を通して、重苦しい時代の転換期を軽やかに生き延びるための術を手に入れよ。
目次
第1部 快楽(色彩;変化;正反対;機会;軽妙さ;約束;教育;熱狂状態;再興;近親相姦)
第2部 抑圧(メランコリー;非明証性;孤独;孤立主義;自殺;戦争;不安;倦怠;回復力)
第3部 思想(活動;才気;無罪;自然;エビキュリスム;最善説)
第4部 味わい(怠惰;幸福;幸福 続;単独性;回想;散歩;寛容;限界;現在)
著者等紹介
ドゥロン,ミシェル[ドゥロン,ミシェル] [Delon,Michel]
1947年、パリに生まれる。ソルボンヌ大学名誉教授。専門は十八世紀文学と思想史。2014年に、レジオン・ドヌール勲章を授与される
鈴木球子[スズキタマコ]
1979年、愛知県に生まれる。パリ第四大学(ソルボンヌ)博士課程修了。博士(文学)。現在、信州大学助教。専攻は、フランス文学・哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。