内容説明
“ロマン”は歴史を批判する。近代の劈頭に現れ、「この世界に秩序と意味」を与えると同時に解体した“ガルガンチュア”/“パンタグリュエル”と“ドン・キホーテ”。そのふたりの偉大な作家と作品の深い今日性を極限にまで問いつめる強力な思考。“ロマン”についての理論の到達点。
目次
第1部 ラブレー―『パンタグリュエル』『ガルガンチュア』(物語を作り、物語を壊す―『パンタグリュエル』『ガルガンチュア』;反・物語;物語を壊し、物語を呼ぶ―『第三之書』;書くことの冒険の果てに―『第四之書』)
第2部 セルバンテス―『ドン・キホーテ』(騎士道物語が近代と接触する;人は言葉によって生きる―主人公ドン・キホーテについて;ロマンへの道―テクスト『ドン・キホーテ』について)
著者等紹介
中山眞彦[ナカヤママサヒコ]
1934年(京城(ソウル)市)‐2018年(東京都)。東京大学大学院人文研究科博士課程中途退学。東京工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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