内容説明
数々の天文学上の偉業を達成するも、宗教裁判で弾圧された科学者はいかなる交友関係を結び、いかなる研究活動を送っていたのか。新発見の熱を帯びた報告にはじまり、地動説の反対勢力に対抗して展開した科学的真理と聖書解釈の関係の捉え直しをはかる革新的議論まで、ガリレオの知的活動の軌跡を立体的に浮かび上がらせる書簡集。
目次
グラーツのヨハネス・ケプラーへの書簡1(一五九七年八月四日)
ローマのオノフリオ・カステッリへの書簡(一六〇五年一月)
ヴェネツィア総督レオナルド・ドナートへの書簡(一六〇九年八月二十四日)
フィレンツェのアントニオ・デ・メディチへの書簡(一六一〇年一月七日)
フィレンツェのベリサリオ・ヴィンタへの書簡1(一六一〇年一月三十日)
フィレンツェのベリサリオ・ヴィンタへの書簡2(一六一〇年二月十三日)
フィレンツェのベリサリオ・ヴィンタへの書簡3(一六一〇年三月十九日)
フィレンツェのベリサリオ・ヴィンタへの書簡4(一六一〇年五月七日)
プラハのヨハネス・ケプラーへの書簡2(一六一〇年八月十九日)
フィレンツェのベリサリオ・ヴィンタへの書簡5(一六一〇年八月二十日)〔ほか〕
著者等紹介
ガリレイ,ガリレオ[ガリレイ,ガリレオ] [Galilei,Galileo]
1564年、イタリアのピサに生まれる。1642年没。数学者、天文学者、哲学者。近代科学の基礎を築いた。ピサ大学、パドヴァ大学の教授職を経て、トスカーナ大公付き数学者兼哲学者となる。自ら製作した望遠鏡を用いて、木星の衛星や太陽黒点などを発見し、コペルニクス説を支持した。その後、宗教裁判を受けて、異端誓絶を余儀なくされる
小林満[コバヤシミツル]
1961年、島根県雲南市に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、京都産業大学外国語学部教授。実用イタリア語検定協会会長。専攻、イタリア語学、イタリア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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