内容説明
高級娼婦の如く花開く街ローマをめぐる欲望の喜劇。ローマに蠢くペテン師たちが、宮仕えを夢見る若者と人妻に思いを寄せる宮廷人に、手の込んだ悪ふざけを企み…諷刺の鋭さで名だたる王侯に恐れられた“雑文家”が、洗練された宮廷生活の幻想を猥雑なパロディによって貶め、人々の虚栄と虚無を笑いに包んで描き出す傑作喜劇。
著者等紹介
アレティーノ,ピエトロ[アレティーノ,ピエトロ] [Aretino,Pietro]
1492年、アレッツォに生まれる。1556年没。諷刺詩、騎士物語、劇作品、書簡集等を物したポリグラフォ(雑文家)。青年期をペルージャで過ごした後、1510年代の末にローマへ赴く。レオ十世、クレメンス七世統治下の宮廷で頭角を現すものの、教皇の腹心との不和が原因でローマを出奔。ヴェネツィア共和国を終の棲家とし、旺盛な執筆活動を展開する
栗原俊秀[クリハラトシヒデ]
1983年、東京都武蔵野市に生まれる。翻訳家。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。カラブリア大学文学部専門課程近代文献学コース卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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