出版社内容情報
“私は知っている、人間はみな死ぬ運命にあり、それは私も同じだと。私は知っている、人生には終わりがあるので、人間はずっと苦しむのだと。「私は知っている」という言葉にまして果てのない言葉を思いつくだろうか。知っていても疑いをもってしまうのだ。もしかしたら私はすべてを知っているわけではないのか? 知らぬまに現状が出来上がっているのは、たぶん確かな理由があっても、気づいていないからだ。結末を知っているなら、人生に何かしらの価値があるのか? 私は知っている、そして、その知っていることに支えられ、ニーチェが言う意味において軽快に、陽気に生きなければならない。そして、平凡だと思ってしまうのものに注意をはらって生きなければならないのだ。”
(「はじめに」より)
イト・ナガ[イト ナガ]
著・文・その他
中山慎太郎[ナカヤマシンタロウ]
翻訳
内容説明
“Je sais”(私は知っている)二つの語からなる、いたってシンプルな言葉。
著者等紹介
イト・ナガ[イトナガ]
1957年生まれ。宇宙物理学者、詩人。NASAやフランス国立科学研究センター(CNRS)などで水星について研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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