出版社内容情報
約20年におよぶ「沈黙期」に橋を架けたのは、初期の詩集『旧詩帖』だった。
四半世紀にわたる改変の作業を丁寧に辿ることにより、自らの過去を書きかえ続ける作家ヴァレリーの〈詩的自伝〉を問う。
『旧詩帖』新訳を併録。
鳥山定嗣[トリヤマテイジ]
著・文・その他
内容説明
文学を一度放棄し、『若きパルク』で詩作に回帰した詩人ヴァレリー。約二〇年におよぶ「沈黙期」に橋を架けたのは、初期の詩集『旧詩帖』だった。四半世紀にわたる改変の作業を丁寧に辿ることにより、自らの過去を書きかえ続ける作家ヴァレリーの“詩的自伝”を問う。『旧詩帖』新訳を併録。
目次
序章 『旧詩帖』の問題性
第1章 『旧詩帖』の経緯と構成
第2章 『旧詩帖』の三柱
第3章 ソネ三篇―初期詩篇の改変
第4章 後年の作―「昔の詩」の偽装
第5章 『旧詩帖』と新しい詩
終章 初期詩篇の改変から詩的自伝へ
著者等紹介
鳥山定嗣[トリヤマテイジ]
1981年、愛知県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。九州大学人文科学研究院専門研究員。専攻は、一九‐二〇世紀フランス詩(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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