出版社内容情報
14歳にして完璧な自動記述を披露した天才少女、ジゼル・プラシノス。鮮烈なデビューをよそに黙り込んだかのようにみえた彼女は、次第に奇妙な小説を、そして壁掛けの制作を通じて特異なイメージを産出した。子ども/大人の狭間で、また兄マリオとの複雑な関係のなかで、遅れてやってきたシュルレアリスムと出会いなおす、逆説的な生を追う!
鈴木雅雄[スズキマサオ]
著・文・その他
内容説明
少女は大人を追い抜いて、文学と絵画を去勢する。―14歳にして完璧な自動記述を披露した天才少女、ジゼル・プラシノス。鮮烈なデビューをよそに黙り込んだかのようにみえた彼女は、次第に奇妙な小説を、そして壁掛けの制作を通じて特異なイメージを産出した。子ども/大人の狭間で、また兄マリオとの複雑な関係のなかで、遅れてやってきたシュルレアリスムと出会いなおす、逆説的な生を追う!日本初のモノグラフ―図版多数収録!
目次
序章 女性とオートマティスム
第1章 シュルレアリスムにとってプラシノスとは誰か
第2章 プラシノスにとってシュルレアリスムとは何か
第3章 「本質的な女性」の物語
第4章 『ブルラン・ル・フルー』あるいはイメージの勝利
第5章 マリオ・プラシノス―オイディプスの遺言
第6章 時間/他者/老い
終章 「ファム=アンファン」の逆説
付話 『夢』(ジゼル・プラシノス)
著者等紹介
鈴木雅雄[スズキマサオ]
1962年、東京都に生まれる。パリ第七大学博士課程修了(文学博士)。現在、早稲田大学教授。専攻、シュルレアリスム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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