出版社内容情報
ルネサンス以来、その規模と深さにおいて大きく転換した20世紀の芸術とはいかなるものか?
DIC川村記念美術館が所蔵するコレクションを読み解きながら、「密室」、「表象の零度」、「(反)色彩グレイ」、「表面」、これら4つのテーマを道標にして現代美術史に一筋の光を投げかける書き下ろしエッセイ。
林道郎[ハヤシミチオ]
著・文・その他
内容説明
ルネサンス以来、その規模と深さにおいて大きく転換した20世紀の芸術とはいかなるものか?DIC川村記念美術館が所蔵するコレクションを読み解きながら、「密室」、「表象の零度」、「(反)色彩グレイ」、「表面」、これら4つのテーマを道標にして現代美術史に一筋の光を投げかける書き下ろしエッセイ。
目次
第1章 密室の中の眼差し
第2章 表象の零度―知覚の現象学
第3章 グレイの反美学
第4章 表面としての絵画―ざわめく沈黙
著者等紹介
林道郎[ハヤシミチオ]
1959年、函館市に生まれる。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院美術史学科博士号取得。美術批評家。現在、上智大学国際教養学部教授。専攻、近現代美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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asako
4
DIC川村記念美術館のミュージアムショップで購入。著者がセレクトした展覧会のときでした。系統だった解説書ではなく、つらりつらりと話が流れていくエッセイのような一冊。マクロフリンのことは初めて知り、興味を持ちました。 文章自体が美しいので心地よい読み心地。展覧会で出ていた作品のカラー写真もあり、図録もかねています。とっても面白かった。2017/11/25
ぺこら
0
DIC川村記念美術館のブリジット・ライリー展のために読んだ。 ◆すべてを映しながら何ものをもその表面に定着させない、そしてそれ自体は何かが映らないと存在を関知することができない鏡(p56)◆特筆すべきはリヒターが三原色にグレイを加えてスタートポイントを4色に設定していることだ(p117)(カラーチャート)◆(デュシャンは)それまでの網膜的な美術(印象派に代表されるような)、つまりは視覚にのみ訴えかける美術から、概念や知性に軸を移した芸術を二十世紀のはじめに称揚したのだった(グレイマター)(p100)2018/07/07
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