出版社内容情報
『古事記』の「天の岩屋戸神話」と山上憶良の「日本挽歌」に着目しながら、日本の起源ともいえるアマテラスの誕生の謎にたどる。古来から連綿と息づき、いまも日本人の深層意識に眠る〈「日本」という複合的システム〉の在り処をさぐった画期的な日本論。
福田拓也[フクダタクヤ]
著・文・その他
内容説明
『古事記』の「天の岩屋戸神話」と山上憶良の「日本挽歌」に着目しながら、日本の起源ともいえるアマテラスの誕生の謎をたどる。古来から連綿と息づき、いまも日本人の深層意識に眠る“「日本」という複合的システム”の在り処を探った画期的な日本論。
目次
神々の声と妖に満ちた闇の中より
1 アマテラスの誕生(天の岩屋戸神話と太陽女神;太陽女神ヒルメによる鏡像の誤認;天皇制の起源―鏡・物語・ヒルメの身体の消去)
2 古代言語論(訓読―漢語と倭語の消滅と原=日本語の誕生;万葉仮名と起源的暴力の隠蔽;隠喩―「妹」の死と事物の出現;日本語の誕生と「日本」の起源)
「日本」という言説―再びヒルメの誤認について
著者等紹介
福田拓也[フクダタクヤ]
1963年、東京都に生まれる。慶應義塾大学大学院博士課程中退、パリ第八大学院博士課程修了。パリ大学博士。詩人。専攻、フランス文学。現在、東洋大学法学部企業法学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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