内容説明
様々な言語や文化が存在する中で、我々は何をどのように知るのか。古今東西の様々な文学が、異なる時代と文化・政治的状況においていかに類似した読み方をされ、またいかに類似した過程をもって書かれるのか、を考察し、文学や文学理論の翻訳可能性を示した、「世界文学」の世界的研究者による理論書。
目次
第1章 序論―文化の差異を越えた理解の妥当性(魚と知識について―語概念の翻訳は可能か;相対主義、普遍主義、典礼論争 ほか)
第2章 正典と寓意的解釈法(『雅歌』を読む;ミドラッシュカら寓意化へ ほか)
第3章 解釈とイデオロギー(字義通りの意味の複雑さ;注釈の伝統と論争 ほか)
第4章 未来社会の空想図―東洋と西洋(ユートピアと世俗主義;儒教におけるユートピアの傾向 ほか)
第5章 結論―解釈と政治(政治的転覆のための解釈;政治的解釈とその影響)
著者等紹介
張隆溪[チャンロンシー]
1947年、中国四川省成都市に生まれる。北京大学、ハーヴァード大学で学び、ハーヴァード大学で博士号(比較文学)取得。北京大学、ハーヴァード大学、カリフォルニア大学リヴァーサイド校を経て、香港城市大学比較文学・翻訳論主任教授。スウェーデン王立アカデミー外国人会員、欧州アカデミー(Academia Europaea)会員、国際比較文学会会長(2016‐2019)。比較文学、世界文学、East‐West Studiesを代表する世界的な研究者
鈴木章能[スズキアキヨシ]
1967年、愛知県豊橋市に生まれる。明治学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(英文学)。甲南女子大学教授等を経て、長崎大学教授。専攻はアメリカ文学、比較文学、East‐West Studies
鳥飼真人[トリカイマサト]
1973年、大阪府吹田市に生まれる。関西大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(文学)。現在、高知県立大学准教授。専門はイギリス文学、西洋文学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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工藤 杳
Shun'ichiro AKIKUSA
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