アレゴレシス―東洋と西洋の文学と文学理論の翻訳可能性

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 396p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784801002098
  • NDC分類 901.9
  • Cコード C0090

内容説明

様々な言語や文化が存在する中で、我々は何をどのように知るのか。古今東西の様々な文学が、異なる時代と文化・政治的状況においていかに類似した読み方をされ、またいかに類似した過程をもって書かれるのか、を考察し、文学や文学理論の翻訳可能性を示した、「世界文学」の世界的研究者による理論書。

目次

第1章 序論―文化の差異を越えた理解の妥当性(魚と知識について―語概念の翻訳は可能か;相対主義、普遍主義、典礼論争 ほか)
第2章 正典と寓意的解釈法(『雅歌』を読む;ミドラッシュカら寓意化へ ほか)
第3章 解釈とイデオロギー(字義通りの意味の複雑さ;注釈の伝統と論争 ほか)
第4章 未来社会の空想図―東洋と西洋(ユートピアと世俗主義;儒教におけるユートピアの傾向 ほか)
第5章 結論―解釈と政治(政治的転覆のための解釈;政治的解釈とその影響)

著者等紹介

張隆溪[チャンロンシー]
1947年、中国四川省成都市に生まれる。北京大学、ハーヴァード大学で学び、ハーヴァード大学で博士号(比較文学)取得。北京大学、ハーヴァード大学、カリフォルニア大学リヴァーサイド校を経て、香港城市大学比較文学・翻訳論主任教授。スウェーデン王立アカデミー外国人会員、欧州アカデミー(Academia Europaea)会員、国際比較文学会会長(2016‐2019)。比較文学、世界文学、East‐West Studiesを代表する世界的な研究者

鈴木章能[スズキアキヨシ]
1967年、愛知県豊橋市に生まれる。明治学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(英文学)。甲南女子大学教授等を経て、長崎大学教授。専攻はアメリカ文学、比較文学、East‐West Studies

鳥飼真人[トリカイマサト]
1973年、大阪府吹田市に生まれる。関西大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(文学)。現在、高知県立大学准教授。専門はイギリス文学、西洋文学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

工藤 杳

1
47年生という著者にしては不思議な若さを感じる文章。いかに困難にせよ、翻訳は可能だという信念から来るのか。②テクストを寓意的に(常に字義を超えて)解すること=伝統的に正統的な解釈、テクストと宗教(雅歌、詩書);③テクストを字義通りに解すること、その政治的・思想的意味;④ユートピア論;結論では文革の話も。性愛の政治学。 我われはテクストを字義通りに受け取ってしまいがちだが、それは読み方の一つでしかないということ。こういう気合の入った良い本は、(個人が買うには高いにせよ)様々な図書館に備わっていてほしい。2018/04/05

Shun'ichiro AKIKUSA

1
勉強になった。訳文もよい。書評、学会誌で書かれてほしい。2017/07/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11443555
  • ご注意事項

最近チェックした商品