内容説明
黄昏のペテルブルグを彷徨するラスコーリニコフは誰を殺したのか?
目次
1 『罪と罰』への道
2 老婆殺害
3 殺人の思想
4 スヴィドリガイロフ、ソーニャ、ドゥーニャ
5 センナヤ広場へ
6 「エピローグ」の問題
著者等紹介
川崎浹[カワサキトオル]
1930年、福岡県生まれ。早稲田大学名誉教授
小野民樹[オノタミキ]
1947年、群馬県生まれ。出版社勤務を経て、大東文化大学文学部教授
中村邦生[ナカムラクニオ]
1946年、東京都生まれ。作家、大東文化大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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川越読書旅団
25
コロナ禍の勢いで読了した「罪と罰」、同作品のより深い理解のため手に取る。物語が紡がれた当時のペテルブルグ市街図から始まり、ラスコーリニコフを中心とした登場人物の発言に隠される意図や謎の解説、また当時のドストエフスキーの心情や他の作品との関係性の言及などもあり、「罪と罰」のサプリメンタル的役割を十二分に担う一冊。2020/09/06
ASnowyHeron
19
書かれた時代の匂い、キリスト教の強い影響など、いろいろ研究した上で語られる内容に意外に興味をそそられた。しかも翻訳によっても、情景の雰囲気が変わるところもおもしろい。2017/03/19
Toru Fujitsuka
1
以前に白痴を読んで息切れがしたため、今度は罪と罰を読む前に解説書で予習 何となく本編を読めそうな気がしてきた2020/11/08
ヨッシー
0
図書館2022/02/13
祐哉
0
罪と罰を読む上で時代背景、地政学、ロシアの常識などを理解した上で再読してみるとまた違った感想がうまれる。 新たな発見を助ける攻略本のような一冊。2018/12/05