内容説明
その軋みを聞こうではないか。“高貴なる人生”を歩むには?登場人物たちの、魂を震撼させる数々の名言を頼りにスペイン古典文学の金字塔『ドン・キホーテ』を再読、そのヒントを探る。
目次
前篇(初めての旅立ち;娼婦の立つ宿屋;初めての敗北;帰還そして二度目の旅立ち;風車の冒険 ほか)
後篇(サンソン・カラスコ登場;説得;三度目の旅立ち;サンチョの嘘;「死の宮廷」一座 ほか)
著者等紹介
桑原聡[クワハラサトシ]
1957年、山口県に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業。87年、産経新聞社に入社。整理部、新潟支局、文化部、雑誌『正論』編集部(2010年から13年まで編集長)などを経て、現在、文化部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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読書ニスタ
40
ドンキホーテの解説書。旧世代の騎士道精神を馬鹿にして、風車に立ち向かうドンキホーテは、正気に戻って死を迎える。後を追うように、作者のセルバンテスも死ぬ。世界で一番売れた聖書、二番目のドンキホーテ、後に続くハリーポッターといい、言葉とは、現実世界を正しく解釈するためにあるのではなく、究極の仮想現実だと気付いた。言葉には、思い、呪い、未来、そして強い催眠効果があると思う。正気に戻るドンキホーテのつまらぬことよ、生きることとは、言葉。生きることとは、狂気だとビリビリした。2020/05/16
Masayuki Magome
1
ドン・キホーテはアホでした(笑)2017/01/17