内容説明
ラジオ番組・広告のうちに詩的実践をおこない、音声による集団的な“夢”をリスナーと共有することでラジオの可能性を切り開いた詩人デスノス。大衆に寄り添い、双方向的なコミュニケーションを可能にするメディアは詩人にとってシュルレアリスムの理想を体現していた…“声の詩人”によるラジオ芸術の実践とは?20世紀マルチメディアの先駆をなし、番組・広告制作者としての詩人にスポットを当てる異色のモノグラフ。
目次
プロローグ―「最後の詩篇」
第1章 シュルレアリスムの詩人
第2章 二つの愛―イヴォンヌ・ジョルジュとユキ
第3章 ラジオとの出会い
第4章 大衆詩人とレジスタンス
エピローグ―本当の最後の詩
補遺 邦人芸術家とデスノス
著者等紹介
小高正行[オダカマサユキ]
1952年、千葉県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、エフエム東京(TOKYO FM)入社。制作、報道などに携わる。ドキュメンタリー番組の取材・演出で日本民間放送連盟賞/報道部門優秀賞(1987年)、企画・制作で同賞/報道部門優秀賞およびギャラクシー賞奨励賞を受賞(1998年)。エフエム東京退社後、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程に入学。2013年、同大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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